みなさん、こんにちは。11月なのに暑いですね。。。

生後2か月からワクチン接種が始まります。今年の4月から四種混合ワクチンが生後2か月からの接種に変更となったのでいきなり5つのワクチン(ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・四種混合・ロタ)を打つことになります。

ヒブと肺炎球菌はワクチンの種類が1つしかありません。

B型肝炎と四種混合はそれぞれ2つありますがどちらのワクチンを打っても問題ないため選択を迫られることはないはずです。

ロタウイルスに関しても2つワクチンがあり、これはごちゃごちゃに接種することはできないため最初にどちらのワクチンを使うのかを決めなければいけません(クリニックによっては1種類しか準備していないところもありますが・・・)。

ではこの2つのワクチン(ロタリックス®・ロタテック®)はどのような違いがあるのでしょうか。

いつも診察の中でお話する内容をご紹介します。

まず、ロタのワクチンはほかのワクチンと違う点が2つあります。①ロタのワクチンは飲み薬です。ほかの4つは注射です。②ロタのワクチンは飲んでもロタの感染症にかかります。ほかの4つのワクチンは接種してればかかりません。しかし、ロタウイルス性腸炎は初めてかかった時に一番重症化するためワクチンを飲むことで体にウイルスの事を覚え込ませ、かかってしまったとしても体としては初めての感染ではないので軽症で済む、というところが【効果】となっています。

そして、ロタリックス®は2回飲むタイプ、ロタテック®は3回飲むタイプのワクチンです。なので、ロタリックス®接種後であれば3回目にかかった時と同じ程度の症状が出ます。ロタテック®接種後であれば4回目にかかった時と同じ程度の症状が出ます。ということは、ロタテック®のほうがさらに軽い症状まで防ぐことになります。ただし、1回飲む回数が多いため副反応が出るチャンスがロタテック®のほうが1回多くなることになります。

当院では上記の内容を説明し、選択していただいています。

でも、、、結局はどっちがいいのか不明ですよね。ロタの感染症を防ぐ点では大きな差は正直ありませんので。

いつもだいたい最後に質問されることは「どっちが多いですか?」日本人らしい落としどころですね。

答えは・・・

また診察室でお尋ねください。お待ちしています。