こうなると迅速検査キットはやはりあてになりません。。。どうしたものか・・・・

外注のマイコプラズマの検査を実施してみることにしました。結果が出るまでに2-3日かかるので即答はできませんが、少々早めの検査であっても遺伝子検査に該当するのでコロナの時のPCR検査みたいなものなので陽性がしっかり出ます。

8歳の女の子:11/12に38度の発熱、たまに咳があり受診。姉が11/5にマイコプラズマの診断をされており念のため抗生剤処方するも夜に39.2度になり11/13再診。インフル・コロナは陰性、咳症状は軽度でありマイコプラズマの外注検査を実施。以後も夜になると40度になり11/15再診。外注検査の結果にてマイコプラズマ陽性(耐性菌)でした。姉が通常のマイコプラズマ治療で難渋した経緯があり別系統の抗生剤を処方し軽快。おそらく姉も耐性菌だったと思われます。

もう一人紹介します。

8歳の女の子:11/10から乾いた咳、夜に38度となり11/11受診。インフル・コロナ陰性、風邪薬処方。11/13夜に咳で覚醒、39.2度あり11/14再診。何となくザワザワする肺音、血液検査では炎症反応ごく軽度上昇であり漢方薬追加処方しマイコプラズマ外注検査を実施。11/15はしんどそうだったとのことだが11/16朝から復活したとのこと。外注の検査結果はマイコプラズマ陽性(非耐性菌)でした。通常使用するマイコプラズマに効果のある抗生剤を追加処方し軽快。耐性菌ではなかったため自力回復できたのかもしれません。漢方薬が好きな子なので上手に薬が飲めたことも悪化しなかった要因と思われます。

マイコプラズマは感染症の性質上迅速検査が向かない感染症です。咳が出たらすぐに「マイコプラズマだ!」と思いたくなる気持ちもわかりますが、咳の子みんなに抗生剤を出すのは違うと思います。検査方法がインフルエンザなどとは違い、画一的なものがないので診断に苦慮します。薬の在庫がなく、種類の変更を余儀なくされることが増えてきました。必要な方に薬が届くようにしたいものです。