赤ちゃんは小っちゃくてかわいいですよね。でも、小っちゃすぎて壊れそうでちょっと怖いですかね?頭もペコペコへこむところがあるし・・・
でも、大丈夫!!!!
赤ちゃんは強いです。そして、何より触れてもらうこと、触ってもらうことを心待ちにしています。手のひらに指をあてるとキュッと握り返してくれますよね。生まれ持った反射行動ですが触られるということを一番わかっているからあの行動が返ってくるのです。生き物はもともと1個の細胞が分裂を繰り返して成長します。1個の細胞にある感覚刺激は「触覚」のみです。触られることに対しては一番敏感に感じます。なので、静かに寝ていても触ってあげてほしいです。ベビーセンサーに子守をさせるのは悲しいです。
受診に来る際にチャイルドシートのキャリーに乗せて連れてくる方が時々います。「寝ていたから」「赤ちゃんを置くところが欲しいから」「ここに乗せるとよく寝ます」など色々理由はあると思います。
では、なぜキャリーの中では寝るのですか?最近のシートはフィット感が良いので包まれた感じになるからだと思いますが、しょせん物質的な感覚です。温かみのある人間に包まれたほうが心地よいはずです。寝ているからそっとしておく、というのは大人ではよくある配慮だと思いますが、赤ちゃんに対しては違います。寝ていても頭をなでなでしてあげたり、腕や脚をさすってあげたりしゃべりかけてあげたりどんどんしてあげてほしいです。その時の赤ちゃんのお顔、見てください。口元がほころんでにっこりした表情に変わっていますよ。
抱っこすることが赤ちゃんのお世話の一大イベントではなく日常動作になることをお勧めします。体を密着させて抱っこすると赤ちゃんにはママパパの心臓の音が聴こえます。おなかにいたときにずっと聴いていた音なので自然と落ち着きます。
赤ちゃんを出産したとき、助産師さんが胸の上に赤ちゃんを乗せてくれませんでしたか?いわゆる「カンガルーケア」です。起き上がるのが面倒な時は寝たまま抱っこでも良いですよ。人間はもともと犬や猫のような四つ足動物から派生しているので、もともとうつぶせで寝るほうが安心します。わんちゃんや猫ちゃんがあお向けに寝ていたらびっくりしますでしょ?胸の上でのうつ伏せは赤ちゃんの呼吸も観察できるし、顔も見えるし一石二鳥です。
元気にママパパのもとに生まれてきてくれた赤ちゃんです。優しく包み込むようにどんどん触れてあげてください。