涼しくなったと思いきや、まだまだ暑いですね。。。

今年の夏は大人の間でコロナが流行っているようですね。お盆で田舎に帰省した人も多かったと思います。大阪市内の道路はガラガラだったので、みんな市外にお出かけ中なのね・・・と思いながら出勤してました。

先週末あたりから「実家で一緒に過ごしたばあばがコロナでした」「両親がコロナにかかってました」なんていう問診がちょこちょこあります。小児科でも熱の患者さんはお盆に限らずずっといて、インフルとコロナはセット検査になっているので熱の方はだいたい検査をしますが陽性になることはほぼありませんでした。しかし、ここにきてたまに陽性が出ます。その例を紹介します。

①11か月の女の子:8/14に一緒に過ごした母方の祖母がコロナに罹患、8/15帰阪したが、8/16朝から38度の発熱あり受診。熱以外は特に症状なく、受診時の熱は37.3度でした。本人も元気です。しかし、検査でコロナ陽性。

②4歳の男の子:下の歯茎に口内炎ができたことを主訴に受診。ほかに口内炎はないためヘルパンギーナとかでもなく単純な口内炎と診断。しか   し、よく聞くと、2日前のみ39度の発熱あったが翌日にはさがっていた、とのこと。さらにその2日前に両親がコロナに罹患していた。受診時は熱もなかったが、検査にてコロナ陽性。

次の子は同じように両親がコロナ罹患していましたが、全然違う診断だった子です。

③9歳の男の子:1週間前に両親がコロナ罹患。5日前に嘔吐数回、以後嘔吐はないが、おなかの調子が悪く、3日前から39度の発熱があり連休明けに当院受診。インフル・コロナは陰性。水っぽい便で血便ではない。血液検査をしたところ、ばい菌反応が非常に高値。便の検査でカンピロバクターという菌が検出。もう少し詳しく食事の事を聞くと、1週間前に鳥刺しを食べたとのこと。

子どものコロナは一般的には普通の風邪です。いわゆる夏風邪よりもさらに軽微な印象を受けます。そして、私の主観ですが、あの『コロナ騒動』を経験していない年齢の小さい子で陽性が出やすい傾向があるように思います。『コロナ騒動』の時にコロナに罹患した人もいますし、明らかな熱などなく診断されなかった人でもコロナウイルスに触れる機会があったため、自然と免疫がついているものと思われます。③番の子は9歳でありあの『コロナ騒動』をしっかり経験してきた子なのでコロナにはかからなかったのだと思います。

コロナとは話が逸れますが、肉の生食(ユッケや鳥刺し、生センマイなど)は腸炎の可能性があります。大人が食べた箸で子どもに食べさせるのもNGです。おなかの調子が悪いのは高熱が続くより辛いです。生食は大人の楽しみということで子どもは控えるほうが良いでしょう。

『コロナ騒動』を経験していない子の単純な熱だけの症状の場合、コロナの可能性があります。特効薬は特にないのですが、熱の原因がはっきりすると安心だと思いますのでお気軽にご相談ください。

大阪市福島区の「ちかこどもクリニック」は、小児科・アレルギー科を専門に、0歳からの健やかな成長をサポートするクリニックです。

JR福島駅・新福島駅、阪神福島駅から徒歩すぐ。大阪駅・大阪梅田駅からもアクセス良好で、大阪市内各地から通いやすい立地です。
女性医師として、乳児健診・予防接種・ワクチンなど、乳幼児期の不安や「ちょっと気になること」に丁寧にお応えしています。
WEB予約も受付中。

大阪で小児科をお探しの方は、ぜひご相談ください。