こんにちは。食べ物のアレルギー、最近増えていますね。食べ始める時期を遅くすることが結果的にアレルギーの発症を助長することがあるので注意が必要です。
余談ですが、私が小児科医になってから「離乳食は1歳過ぎるまで与えません」という家族に2回遭遇しました。考え方はそれぞれですが、『食べる』という行為は学ばないとできません。おっぱいを吸うように勝手に身についているものではないんです。そして、そのリミットが1歳半です。1歳半までに『食べる』という行為を勉強しなかった子は一生口から食べることはできなくなりますのでご注意ください。
嘔吐したり皮膚にぶつぶつが出たりすると食物アレルギーを疑う方が多いです。しかし、それが朝食べて夜に出た、初めて食べて1回だけ嘔吐したという情報ではその食物を原因にするには無理があります。その食物を食べてから時間が経ちすぎている、単発の症状のみでは正直わかりません。食物アレルギーの場合はせめて食べてから数時間以内に症状が出てきます。早いと食べてる途中から本人が嫌がって…なんてこともあります。また、アレルギーがあるのであれば1回だけしか起こらない、なんてことはありません。その原因食物を食べると毎回出る、が正解です。しかし、初回であっても全身真っ赤、咳込んで苦しそう、激しい腹痛や嘔吐を繰り返す、顔色が悪いなどいわゆるアナフィラキシーに相当する症状が出た場合には初回でも食物アレルギーを疑うことがあります。
口の周りのみにぶつぶつが出る、という場合は少し悩みます。口の周りだけで数時間で消えるものであれば単なる接触性皮膚炎、いわゆる「かぶれ」の可能性が高いです。特に、醤油系のダシなどは口の周りがかぶれることがよくあります。そういう方に多いのが、診察時にすでに口の周りを触るとざらざらしていて皮膚が荒れているケースです。すでに弱っているところに食材が付着することでかぶれて赤みが目立つ、ということです。この場合は皮膚の治療をしっかり行い、それでもぶつぶつが出るのかどうかを確認していきます。
アレルギー検査は様々なものがあります。指先からの採血でプレートで反応させるもの、機械で一気に幅広く検査するもの、通常の大人と同じ採血をして調べるもの、この場合もセット項目になったもの、個々に調べたいものを組み合わせるもの、色々あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。一言で 『アレルギー検査』と言っても同一のものではありませんので注意が必要です。また、とりあえずアレルギーがあるかないか知りたい、という理由での検査は当院ではお断りしています。あくまで血液検査は参考値です。結果が陽性でもアレルギー症状が絶対に出るわけではないし、逆に陰性でもアレルギー症状が出てしまうことがあるからです。気になることがないのに検査をしても全く意味がない、ということを知っておいてください。
園に提出するアレルギー指示書を作成する場合にいつも悩むことがあります。
こんな方がいました。1歳の男の子、今まで卵は普通に食べていたが、体調が悪い時に蒸しパンを食べて口の周りにぶつぶつが出た。その方は自宅で何度か試したが、熱が出ているときだったので反復して症状が出た、とのことでした。血液検査を行ったところ、卵が軽度陽性でした。体調不良時でも反復して症状が出ているので、ある程度の陽性は想定内であり私としては想定内の結果でした。その方は熱心な方であり、体調が回復してから再度複数回自宅で蒸しパンをトライして症状が出ないことを確認しましたが、園では卵完全除去にするように指示されてしまいました。
別の1歳の男の子はアトピーがひどく当院を受診されました。まあまあひどいアトピーであり、アトピーの程度を知るために血液検査を行い、その時に一緒にアレルギー検査を行いました。卵が中等度の陽性でした。しかし、自宅では全く卵は除去していない、園でも除去はしていない、とのことでありアレルギー指示書の提出はしませんでしたが、母親が園に血液検査の結果を見せたところ、除去するように指示されてしまいました。
本来は本人の症状、検査結果を加味して医学的に判断するのは私たちドクターです。しかし、現実は園から指示されて指示書を書いている、これが現実です。なので、いつも親御さんに説明することがあります。『絶対に検査結果は園に見せないでください!!』と。
長くなってしまったので、食物アレルギーの治療については次のブログに掲載します。
大阪市福島区の「ちかこどもくりにっく」は、小児科・小児アレルギー科を専門に、0歳からの健やかな成長をサポートするクリニックです。
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