こんにちは。まだまだ暑い日々ですね。

外来では発熱の子は減っている印象がありますが、ぜーぜーする子が増えています。台風の影響でしょうか??一般的に喘息の子は台風が来ると発作が増えます。気圧の変化が影響するからです。

小学生以上の子は今年はマイコプラズマ感染症も流行っていますが、特に年齢が小さい子(0歳~3歳くらい)でぜーぜーする子が増えています。昨年は湿った咳が多い子はほとんどヒトメタニューモウイルスが陽性でしたが今年はRSもヒトメタも陰性です。何らかのウイルス感染症と思われますが「検査キットがないウイルスである」ということしか分かりません。

診察室に入ってきただけで聴診器を使わなくてもぜーぜーして肩で呼吸をしている子もいれば、非常にニコニコご機嫌であるにも関わらず聴診器を当てると「えっ!?」と思うような呼吸音が耳に飛び込んでくることもあります。

咳がある場合は小児科受診がベターです。泣いていてもちゃんと呼吸音は聴くことができます。泣いている子の聴診には「コツ」があります。また、病気の種類のよって呼吸音の『ボロ』を誘発させる方法も違います。おりこうさんに静かに座って診察を受けてくれる子は少し負荷をかけないと正確な聴診ができません。当院で変わったものを私から差し出されたことがある人もいるはずです。小さなことですが、これにより診断結果が大きく変わります。正確な咳の原因を突き止めたい、その一心です。

呼吸が苦しいことは人生で一番つらいです。一度咳が出始めると止まらない、夜中に起きる、座って呼吸をしているだけなのに肩が上下しているなどあれば一度受診をお勧めします。何もなければよいですが、肺に不具合があるならば治療をしてあげたいと思います。