乳児湿疹って何でしょうか?立派な病名ですが、非常にざっくりした概念です。
まず「乳児」とは「満1歳に満たない子ども」と定義されています。つまり、1歳未満の子どもです。その乳児にできた湿疹、ぶつぶつを乳児湿疹と言います。赤ちゃんにできた湿疹はとりあえずすべて「乳児湿疹」となります。誰でも病名がつけられますよね。
しかし、これで終わりではないんです。この乳児湿疹の中にはたくさんの病名が含まれていて、症状やその後の変化によって病名が分かれていきます。脂漏性湿疹・あせも・乾燥肌・接触性皮膚炎・アトピー性皮膚炎などなど・・・。
治療は共通する部分もありますが、少しずつ違います。
まず、共通する部分としては『清潔を保つ』ということです。乳児湿疹で一番出やすいところは顔と首です。日中の授乳後はお口の周りもしっかりふき取ってきれいにしますよね?でも、夜間の授乳はとりあえず暗がりで口の周りを拭いてゲップをさせたら寝かせますよね?その間にもしかしたら口からおっぱいが漏れて首のくびれの入ってしまったかもしれない。首までもれなくても口の周りに残っていたおっぱいを手でこすって顔に塗りたくってしまったかもしれない。どんな状態になっているのか予測がつきません。なので、朝起きたら必ずお顔と首のくびれも含めてしっかりふき取って清潔にしてあげてください。大人でも朝起きたら洗顔しますよね?それと同じです。
どんなに良い薬をもらっても清潔になっていなければ逆効果です。つまり、汚い上から薬を塗ると、薬で汚れをパックしてしまっているということになるからです。
単純な乳児湿疹であれば清潔にすることで改善してきます。その理由は・・・またゆっくりご説明します。