こんにちは。毎日暑いですね。お昼に外に出ると溶けそうです。。。

そんな中、受診に来ていただきありがとうございます。熱中症対策をしっかりして来院してくださいね。

やっとプールの季節です。『水いぼ』という言葉をどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。キラリと光る水ぶくれ、かゆくて掻き壊したら白い塊が出てきて周りに広がる。。。もしくは何か月も痒くも痛くもなくずっとある。。。それ!水いぼです!

正式病名は『伝染性軟属腫』といい、人にうつる良性のウイルス性いぼです。大きさ・数・広がり方・できている場所などが人それぞれなため、共通の治療がないのが現状です。お医者さんによっても温度差があるので提案される治療方針がバラバラなので、患者さんは混乱してしまっているのでないかと思います。

今回は当院で行っている治療を紹介します。

①経過観察(つまり、何もしない)

②スキンケア(保湿剤・ステロイド外用剤など)

③漢方薬内服(美肌効果があると言われている漢方薬を内服します)

④ピンセットでつまんで取る(一番確実ですが、痛いです。。。)

⑤水いぼクリーム(正確には3A M-BF CREAMです。銀イオンが有効成分であり殺菌作用を示します)

当院で勧めることが多いのは⑤水いぼクリームです。治るまでに2~3か月かかり、いわゆる【抗体】と言ってこの病気にはかかりませんよという状態になるまでは繰り返し水いぼはできますが痛くないというところが何よりのメリットです。ただし、処方薬ではないため、別途購入いただく形になります。

以後は症状に応じてお勧めする順番が変わります。数が少なければ④ピンセットでつまんで取るもお勧めです。しかし、顔にできた水いぼは絶対に取りません。なぜならば傷が残る可能性があるからです。切除するときは必ず麻酔のテープを貼ってきていただきます。1時間前に自宅でテープを貼り、受診時にテープがしっかり貼れているところのみ切除します。ずれているとテープの効果がなく激痛です。あの激痛を一度でも知ってしまった子は二度とこの処置をさせてくれません。テープを貼っていると本を読みながらでも処置可能です。すごいでしょ!

また、皮膚が荒れていると広がりやすくなります。水いぼの中の白い塊がウイルスの塊です。この白い塊が他の皮膚につくとそこに水いぼが広がります。皮膚がきれいだとウイルスがついてもツルっと滑ってしまい定着しませんが、皮膚が荒れていると引っ掛かりやすくウイルスがくっつきやすくなるため広がります。また、荒れた皮膚は痒いので、掻いて白い塊が出るチャンスが増えるので、その点でも広がりやすくなります。そこで出番となるのが②スキンケアです。かゆみが強ければかゆみ止めも併用します。

③漢方は正直効果が分かりにくいです。自然治癒を促すことになるのですが、治癒までの期間はあまり変わらない気がします。

うちの子の治療はどれが適切なの?と思われた方は一度診せてください。オーダーメイドでチョイスいたします。