こんにちは。
感染症に事欠かないあわただしい小児科です。最近はインフルエンザB型が多いでしょうか。A型にかかった場合でもB型にもかかりえます。しかし、B型が流行しているということはそろそろインフルエンザのシーズンは終了かもしれませんね。
コロナの影響で全く流行らなかった2年間があったためか、受診のタイミングが惜しい方が目立ちます。
インフルエンザはほかの感染症と比較してもしんどそうにされている方が多いです。もしわが子がはーはーしんどそうに苦しそうにしていたらとにかく早く受診、また、学級閉鎖などしていると「当然インフルでしょ?」と想像して受診される気持ちはわかります。
しかし、検査には限界があります。今の検査方法では体の中で十分な量のウイルス増殖がないと検査キットで陽性反応が出ません。一般的には37.5度以上の発熱を認めてから最低6時間以上、正確性を期すなら12時間~24時間以上経過していないと陽性反応が出ないと言われています。
園や学校では37.5度以上、もしくは「しんどい」というと早退させます。解熱剤など緊急時の薬がない場合は仕方ないですが、少し様子を見ることができる状況であれば12時間以上の時間が経過してから受診していただくほうが本人にとっても1回の検査で『ファイナルアンサー」となりますので負担が軽減できます。
そして、もう一つ今回はトピックがあります。昨シーズンより鼻の綿棒ではなくのどの写真を撮ることでインフルエンザの診断が保険でできるようになりました。一定の条件(おそらく小学校中学年以上からしっかり口を開けることができるでしょうか)はありますが、当院でも検査手段として機械を導入しました。インフルエンザの診断のみ(A型、B型は不明)が可能です。コロナの検査も同時希望の場合は結局綿棒の検査が必要となりますが、インフルエンザのみであれば検討してみるのも良いかもしれません。