こんにちは。前回の投稿から長らく時間が経過してしまいました。まだまだ日中は真夏のような暑さの日もありますが、朝晩は心地よい風が吹き気持ちいいですね。
そろそろ運動会の季節です。皆さんのお子様もダンスにかけっこ、玉入れなど一生懸命練習に励んでいるのではないでしょうか。
一生懸命すればするほどギリギリのところで頑張るのでちょっとしたすり傷は日常茶飯事のことでしょう。その傷、そのままにしていませんか?
私が子どものころは「赤チン」なるものがあり、傷は乾燥させてかさぶたを作って治すというのが主流でした。「赤チン」なんて知ってる人いますか?あんまり書くと年齢がバレますね(笑)永遠の18歳ですからお間違えなく(^^♪
今の傷の治療は乾燥させません。「湿潤療法」といって濡れた状態をキープします。傷口を流水でしっかり洗い(あっ、最近は消毒もしません。流水でしっかり洗うほうが皮膚へのダメージが少ないからです)、ガーゼにたっぷりの軟膏を塗布し傷口に貼ります。たっぷりの軟膏がポイントです。少ないと傷口から出てきた汁が固まってガーゼにくっついてしまい、はがすときに結局傷をまた開いてしまうことになります。
市販のもので「キズパワーパッド」が似たようなものとして挙げられます。これも手ごろに湿潤療法を行えるツールですが、傷の深さや状態によったら逆効果になることがあります。判断に迷うときはぜひ受診してください。皮膚を縫う必要があるような傷の場合は形成外科へ紹介しますが、それ以外のものは小児科でも十分対応可能です。百聞は一見に如かず、一度診せてください。